■ツタガワ・トレンド・リサーチについて

 
●ツタガワ・トレンド・リサーチは、1970年以来、継続的にニューヨークと東京、2つの先行指標都市でトレンド発掘を続けるツタガワ・アンド・アソシエーツがお届けする、流通関係者のための考察録です。1996年 9月に開設以来ご愛顧をいただいてきております。

●編集趣旨

末端は本質を語り、表層の奥には真理がある。これは1970年以来、永年にわたって考現をマーケティングを考える手法にしてきている立場でのモットーである。世の中の人間の行為の一つひとつ、あるいは街の存在物にはそれぞれ思いと意味があるわけで、そこに「なぜ?」を連発してみることには大いに意義がある。取るに足りないような現象から本質を探るのは、小さな鍵穴からその先に広がる空間をのぞくような作業である。しっかりとした視点を用意していないと、見えるものは漠としていてとらえようがない。考現がややもすれば街での情報収集、とりわけ風俗的な新しい情報の収集に終わる傾向にあるが、それではマーケッターとしての仕事にはならない。収集に意義があるのではなく、それらを通して何を考え、どう「翻訳」し、マーケティングの仕事にいかなる形でフィードバックできたかが問われねばならない。

現象としての末端をとらえ、考察する際には、人々の自己表現行為に目を向けることが重要である。人は自ら感じたこと、考えていることを何らかの形で表現していく。音楽、美術、デザイン、文章、演劇、映画、料理・・・・いや、こうした才能に裏付けられた表現活動だけではない。ごく普通の生活者もまた、着こなし、住まい方、さらには遊び方などで自己表現を行っている。さらに視点を変えると、自己表現は店や商品という形をとる場合もある。このような自己表現の背後にはそれぞれの価値観や美意識が潜んでいるもので、それらのなかには予兆の発掘につながるものが多い。

ツタガワ・トレンド・リサーチは、自己表現の多彩な集積が見られるニューヨークと東京をフィールドに収集した現象を、独自の仮説をもって考察し、店作りやモノ作りにフィードバックしていくことを狙いにしている。

●ツタガワ・トレンド・リサーチは更新していきます。また、バックナンバーも蓄積してありますのでご活用ください。




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